建築現場監理×外壁工事×建築ディテール
- 2月20日
- 読了時間: 2分
/ 春吉HOTEL PROJECT
/ 外壁材を使い分けるという選択
現在、ALCパネルの外壁工事が進んでいます。
本計画では、外壁材として
・ALCパネル
・ECPパネル
・窯業系サイディング材
の3種類を採用しています。
ALCパネルの施工はほぼ完了し、これからECPパネル、窯業系サイディング材と順次施工されていく予定です。
なぜ3種類を使い分けるのか。
理由は大きく3つ。
1つ目は、デザイン性。
2つ目は、経済性。
3つ目は、施工性。
いずれも1時間耐火仕様であり、耐火性能としては十分に確保されています。その上で、どこにどの材料を使うかを検討しました。
建物正面には、質感と意匠性に優れたECPパネルをレイアウト。
建物の印象を決定づけるファサードには、最もデザイン性の高い素材を配置しています。
一方で、残りの3面はコストバランスを考慮しALCパネルを採用。
さらに、出窓まわりのように細かな納まりが要求される部分には、加工性・施工性に優れた窯業系サイディング材を使用しています。
本音を言えば、すべての面を意匠性の高い材料で仕上げたい。
しかし、建築は常にコスト調整が必須。
限られた予算の中で、どこに価値を集中させるか。
それが設計のポイントだと考えています。

/ 設計中に悩んだ建築ディテール
もう一つ検討を重ねたのが、ALCパネルで覆われた柱と、コンクリート製のバルコニー腰壁の関係です。
ALCを支えるコンクリートの高さと、腰壁の高さを揃えるべきか。
ラインを通すことで、より整った立面になるのではないか。
幾つものスタディを重ねました。
最終的には、腰壁上部にパンチングメタル(金属板)を取り付ける計画があったため、施工性を優先し、あえて高さに差を設ける設計としています。

/ 現場で生まれる新しい視点
現場監理に入ると、図面上では想定していなかったインスピレーションが生まれることがあります。
「このまま図面通りでいいのか」
「こちらの納まりの方が、仕上がりはきれいに見えるのではないか」
100%の正解がないから、たくさん悩んでしまうけど、正解がないから楽しくもある。
設計とは、性能・コスト・施工・美しさ、そのすべてのバランスを取り続ける作業なのだと、改めて感じています。




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