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福岡市博多区の15階建て賃貸マンション着工|場所打ちコンクリート杭の配筋検査と外観・エントランスデザイン

9月30日
読了時間: 4分

以前ご紹介した、福岡市博多区で計画を進めている鉄筋コンクリート造15階建ての賃貸マンション。

9月初旬から現場が着工しました。


今回は、工事着手後に行った場所打ちコンクリート杭の配筋検査と、計画を進めている外観・エントランスデザインについてご紹介します。


パース白と黒を基調に構成した15階建て賃貸マンションの外観。縦方向のフレームを強調し、高さを生かした端正なファサードを計画しています。
パース白と黒を基調に構成した15階建て賃貸マンションの外観。縦方向のフレームを強調し、高さを生かした端正なファサードを計画しています。

場所打ちコンクリート杭による基礎工事

今回の建物では、建物を支持する基礎として場所打ちコンクリート杭を採用しています。

施工方法は、地盤を掘削しながらケーシングを圧入して孔壁を保護するオールケーシング工法です。

15階建ての鉄筋コンクリート造を支える基礎となるため、地中部分についても設計図書通りに施工されているか、一つひとつ確認していくことが重要です。


今回、現場では杭に使用する鉄筋かごについて、施工前の配筋検査に立ち会いました。

主筋や帯筋の径・本数・間隔、鉄筋の組み方などを施工図・構造図と照合し、設計内容と相違がないことを確認していきます。


完成後には見えなくなる部分だからこそ、施工途中で確実に確認することが設計監理では重要だと考えています。


場所打ちコンクリート杭に使用する鉄筋かごの配筋検査。主筋・帯筋などを構造図や施工図と照合します。
場所打ちコンクリート杭に使用する鉄筋かごの配筋検査。主筋・帯筋などを構造図や施工図と照合します。

ボーリング調査と実際の地盤を比較

杭工事では、図面上の確認だけではなく、実際の地盤状況についても確認を行います。

今回は、事前のボーリング調査で採取されていた土質サンプルと、杭施工時に現場から採取された土質を比較しました。


地盤調査では事前に地層構成や支持層を確認していますが、実際に掘削した際の土質と比較することで、調査結果と現場の地盤状況に大きな相違がないかを確認します。

色や粒径、粘性などを見比べながら、計画時に想定した地層と整合しているかを確認しました。



ボーリング調査で採取した土質サンプルと、杭施工時に現場で採取した土質を比較。地盤調査結果と実際の地盤状況に相違がないか確認します。
ボーリング調査で採取した土質サンプルと、杭施工時に現場で採取した土質を比較。地盤調査結果と実際の地盤状況に相違がないか確認します。

設計者として大切にしていること

私たちが設計監理で大切にしているのは、完成した建物の仕上がりだけを見るのではなく、完成すると見えなくなる部分ほど丁寧に確認することです。

杭や基礎は、建物完成後には確認することができません。


だからこそ、配筋・地盤・施工状況を工程ごとに確認し、施工者や構造設計者と情報を共有しながら工事を進めています。

デザインだけでなく、安全性、施工性、コスト、そして長期的な建物の品質まで含めて考えることが、設計事務所の役割だと考えています。


白と黒を基調とした落ち着きのある外観

現場の進行と並行し、完成後のイメージを確認するために外観パースも作成しました。

外観は、白と黒を基調としたモノトーンの構成としています。


縦方向に伸びる明るい色のフレームと、バルコニー部分の濃色を組み合わせることで、15階建てという高さを生かしながら、建物全体を引き締めています。


高層の集合住宅は、周辺の街並みに対しても大きな存在感を持ちます。

そのため、必要以上に主張するデザインではなく、都市の中に自然に馴染みながらも、建物としての輪郭がしっかりと感じられる外観を目指しました。


外観とは対照的に、温かみのあるエントランスへ

外観がモノトーンでシャープな印象である一方、エントランス内部はアースカラーを中心とした温かみのある空間としています。


木調の素材や石調の床・壁材を組み合わせ、間接照明によって素材の表情を柔らかく見せる計画です。

道路から建物を見る時には都会的で端正な印象を与えながら、建物の中へ入った瞬間には少し落ち着いた空気へ切り替わる。


そのような外部と内部の印象の変化も今回のデザインで意識しているポイントです。

毎日利用する共用空間だからこそ、単に豪華に見せるのではなく、帰宅した際にほっとできるような雰囲気をつくることを大切にしています。


モノトーンの外観とは対照的に、木調や石調素材を用いたアースカラーのエントランス。毎日利用する共用空間に温かみを持たせています。
モノトーンの外観とは対照的に、木調や石調素材を用いたアースカラーのエントランス。毎日利用する共用空間に温かみを持たせています。

設計から現場へ

設計段階では、収益性、容積率、住戸プラン、構造計画、法規、デザイン、施工性、コストなど、さまざまな条件を同時に検討します。


そして現場が始まると、今度は設計した内容が実際に正しく施工されているかを確認する設計監理の段階へ移ります。


今回の杭工事も、完成した建物だけを見ていては分からない重要な工程の一つです。


これから建物が地上へ立ち上がっていく中でも、施工者・構造設計者・関係者と連携しながら、デザインと品質の両方を大切に現場を確認していきたいと思います。

今後も、福岡市博多区の15階建て賃貸マンションについて、工事の進捗とともにご紹介していきます。

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